偽善社総本部。

偽善者・SGXの気まぐれ赤裸々粉塵爆発日記

ナスビ君の超絶平穏日記 第1話

皆様はナスビ君という生き物をご存知でしょうか。

 



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そうコレ、こいつ。

宇宙から来たとも元々地球に住んでたとも言われ、蛇なのか蜥蜴なのかカメレオンなのか…その正体は謎に包まれています。

正確には設定がふわふわしています。

アレですね、漫画版とアニメ版で「あっれ、コイツ設定違うし性格も別人みたい!ポウ!」ってなるやつですね。

 

メタいこと言うのはやめて…

そんなナスビ君が普段どのように生活をしているのか…ナスビ君の周りで起こる細やかな出来事を書き綴っていきたいと思います。

 

それでは、はじまりはじまり~⤵⤴

 

ナスビ君の性体験録 第1話

 

あっ…間違えた…

 

 

ナスビ君の超絶平穏日記 第1話

 

ここは東京の都心近く。

夕暮れ時で、帰宅ラッシュのサラリーマンの往来が激しく駅周辺は混雑している。

そんな駅の改札口で釘バットを振り回して叫んでいる生物がいる。

「現代文明破壊するの超楽しいよねー!!」

彼がナスビ君だ。

頭はモヒカン、足が無く蛇のように移動する。

目が充血しており、焦点が合っていない。

体長は正直分からないが、高さは優に2メートルを越えているように見える。

見るからにくっそやべぇヤツである。

しかし、彼に気を止める者は一人としていない。

何故なら彼は、他の人には見えないからだ。

彼はカメレオンの能力を有しているが、その能力をコントロールできずに生まれてから人に視認されたことがない。

「あ、いや姿普通に現せられるよ」

彼はそう言うと姿を見せ、辺りは騒然とした。

騙されたわ。いや、そういう設定って聞いてたんだけどなぁ。

「な、なんだあの蛇は!」

「化け物よ!」

「うわぁ!イヤホンを振り回してたら建物を両断してしまった!俺にこんな能力が…!!」

驚くあまり関係のないすげぇ能力に目覚める人も現れる始末。

ナスビ君は持っていた釘バットと歩いてたおばあちゃんの杖を瞬時に入れ換えた。

「あ!こんな時間だ!!」

ナスビ君は杖をハンドスピナーの如くグルグル回しながらホームへ駆け出した。

実はナスビ君、今日は友人と「雑草引きちぎり選手権」の準々決勝を見に行く予定だったのだ。

あろうことか集合時間は11時だったのに、既に17時を越えている。

もう急いだところでどうにもならないのだが、ナスビ君は走った。

道行く人々に米田さんの名刺を渡しながらひた進む。

ホームに着くが既に電車は出発してしまっていた。

東京だから2分くらい待てば次の電車が来るのだが、彼はそれを良しとしない。

ナスビ君は時を止め、時間を巻き戻し始めようとした。

しかしナスビ君はその能力を持っていなかった。

何故ならこの前その辺にいたおっさんに530円で能力を譲ってしまっていたからだ。

ナスビ君は後悔し、泣いた。

ホームで泣いて泣いて…気がつけば13日が経過していた。

泣き疲れたナスビ君は眠りについた。

睡眠時間は約32日。

目が覚めて空を見上げると、綺麗な虹が。

よく見たら虹じゃなくてビルのダクトだったが、彼には虹に見えた。

少し前まで雨が降っていたのだろう。

実際は全く降ってないし今はちょっと曇りだが、ナスビ君の心は晴れ渡っていた。

帰路につき、ナスビ君は生きる喜びを感じた。

帰宅後、迷惑メールをPCから一斉送信してベッドで就寝。

ちょっと失敗もあったけど、そんな日もあるよね。

 

彼の1日…うーん…まぁ1日~数ヶ月程度はこういった形で進行していく。

 

ご愛読ありがとうございました。

次回のナスビ君の活躍に気持ち期待しといてください。

 

続く